技術論文
設備中心
お問い合せ

問い合わせ先

 

TEL:+86-18757195097

       +86-18605816902
FAX:+86-571-81131920

E-mail:jingrui618@163.com

 

営業時間 CLT8:00-18:00 

<12:00-13:00を除く>

 

 

 

銀系抗菌剤・銀イオン説

銀イオンの抗菌機能を発揮する本質はどうも銀イオンと-SH基(スルフヒドリル基)との反応であるらしいということがわかってきた。 銀イオンは-SH基を有するアミノ酸であるシステイン(HS-CH2-CH(-NH2)-COOH)と強く結合する。 その他、同様にグルタチオン(-SH基を有するトリペプチド)もシステインと同様強く結合する。

銀イオンの殺菌作用について、銀の電位滴定の手法から銀の挙動を解析した椿井の研究(*1)は本質を突いている。 この研究から殺菌速度はハロゲンイオンの種類には関係なく、液中の銀の濃度で決まることがわかった。 また殺菌の限界は銀濃度が10-9.5mol/Lと非常に薄い濃度であり、これはちょうど-SH基と銀イオンが反応する限界の濃度に相当することも判明した。


この意味は、銀イオンの供給速度に依存しており、銀イオンと-SH基との相互作用が殺菌作用の限界を律しているということである。

抗菌剤から溶出した銀イオンは共存する塩類やタンパク質などと反応してあるレベルの銀錯体を作る。 銀化合物自体の菌体移動はなく、表面にとりついた銀はなんらかの経路で内膜に入り、銀は親和性の順にいろいろなタンパク質と反応する。 最後に銀は-SH基の部分に結合し最も安定した化合物になる。

一方、バクテリアは生存するためには進入して来た銀イオンを解毒しなければならない。 そのため、菌は銀を安定な硫酸銀や金属銀の形にするか、またはグルタチオンやメタロチオネイン(システイン残基を以上に多くふくむタンパク質) が関与して可溶性あるいは難溶性の化合物の形態にして細胞外に排出する。 しかし、解毒する以上に銀イオンが菌の代謝システムを妨害すると、菌は死滅するということになる(*2)。 銀ゼオライトや銀ガラスなどはこの銀イオンによる作用機構であろうと考えられている。

(*1),(*2)椿井 靖雄:多様化する無機系抗菌剤と高度利用技術,アイピーシー,25-68(1997)

* 引用文献 抗菌製品技術協議会資料